わかやま声援祭り ポップ制作
「良かったらこっちもどうぞ。」
僕は和歌山で漫画やイラストに動画
記事なんかを書いて活動しています。
最近の日本は中国など海外からの観光のお客を頼りにインバウンドに頼っていましたが
今回のコロナショックで大打撃を食らいました。
和歌山は主にレジャーなどの観光関係に力を入れていて
最近だとアイアール(統合型リゾート施設)の候補に名乗り出たりしています。
「僕は和歌山市内より、白浜にカジノ立てた方が良いと思ってます。そっちの方が浜がキレイだし、ホテルもあるし。(高い)」
どこの都道府県もそうだと思いますが
自分の所よりも遠くの方を見て観光などに力を入れてきました。
しかし今回のコロナショックで人や物の流れが滞り
経済が回らなくなってきました。
生まれも育ちも和歌山の僕は企業や個人に取材をしたり
和歌山の物や場所を宣伝などの活動してきたので分かりますが
和歌山の中小企業は体力がありません。
「田舎はどこも厳しいと思います。」
僕は自転車で上手い物を食べに行くのが好きです。
自転車が趣味になるまで和歌山は何にもない所だと思っていましたが
自転車で走るにつれ美味しい物やお店をしり
景色の良い場所にまだ行った事がなかった観光名所を巡るのはとても楽しいです。
ですがこのままだとコロナショックで店が潰れていき
「2年後3年後に和歌山に残ってるお店がスーパーマーケットとコンビニだけ」なんてのは僕はイヤです。
そこで和歌山のエバグリーン、北インター店にお願いし
地元の名産や食材を使った惣菜コーナを設置させて頂きました。
借りる一角は弁当コーナーの一部です。
元々惣菜部門の責任者にお願いして何度かポップ制作させて頂いていたのですが
この緊急時の事を見据えて惣菜部門の責任者と話をしていてようやくひとまずの形になりました。
もちろん現場の責任者だけでは部外者が一つコーナーを制作させてくれと言っても無理だと思います。
なのでバイヤーや店長さんにもしっかりと話をして了承してもらいました。
「クルーズ船あたりからちょくちょく話を持ち掛けてました。」
元々はこんな感じで和歌山名物のめはり寿司やはや寿司を置いていました。
僕はここに和歌山で出来た食材で作った惣菜などを置いてもらおうと考えており
最終的には和歌山ラーメンなんかのお店が閉まっても食べられる様に
お持ち帰り用のラーメンなんかを置いたりなどアイデアがありました。
「和歌山の高級食材は東京なんかにいくのですが、今後は需要が無くなり安く手に入ると踏んでましたが実際は高くて難しい。」
一つコーナーをこしらってもらうのですから
僕も気合いを入れてポップのアイデアなんかを打ち合わせしました。
和歌山の物でコーナーを作るので和歌山を連想させる物を考えていくなかで
和のテイストと竹を思いつきました。
そして本屋にある一押し漫画コーナーみたいに立体物で飾り付けする事にしました。
「しかしそう言った装飾品の予算は限られており、実際はある物で妥協点を探る感じになります。」
竹を引いて竹のざるなどにめはり寿司などを入れます。
向こう側の壁が見えるので緑の竹なんかで壁を作りポップを配置します。
本当はもう少し大きな竹を下にひきたかったんですが
手持ちにあった竹のすだれを使いました。
竹のざるは元々あった物を使います。
「こうやって竹のすだれをひくだけでも全然違うでしょ?」
現場の責任者と話をし一気にコーナーを作るのではなくこうやって少しずつコーナーを育てる事になりました。
コーナーを一気に作って売上が落ちたら元も子もないですからね。
飾り付けはこれだけしかしていませんでしたが
朝のめはり寿司の売れ方が少し早くなったらしいのです。
スーパーマーケットの惣菜はどうしても商品を重ねてしまうのでごちゃごちゃしてしまいます。
スペースを開ける事で買いやすくなったのかもしれません。
コーナーを作って分かったんですがコーナー全体が薄い竹の色で
めはり寿司などの商品は緑系です。
かなり田舎くさい。
和歌山は田舎なので問題ありませんが買う人は他府県でも外国人でもなく地元の人間
少しでもハイカラにしないと手に取ってもらいません。
そこでざるの下の濃い青の奴に黒い布をしく事にしました。
こうすれば中の商品も引き立ちますし
高級感も出てきます。
「あまりお金がかけれないのでこう言った感じで小細工していかないといけません。黒い布はホコリが目立つので毎日掃除する必要があり素材によって安っぽくなるのでイイ感じの物を探してます。」
僕のメインであるポップですがこんな感じで制作する事になりました。
和歌山名産品をマグネットで後から追加出来る様にしました。
「風景はこの前行った白崎海洋公園。」
和歌山コーナーだと味気ないので色々考えており
このご時世みんなが大好きでやりたいけど出来ない事「祭り」や「フェスティバル」を
使ったコーナー名を考えていました。
最終的に完成したのが「和歌山声援祭り」です。
候補は応援と声援で悩んでいたのですが
応援だと負けているイメージがあったり安っぽかったり
ボランティアでしてあげてるみたいなイメージが頭をちらつきましたので
人に声を掛け励ましあってるイメージがある声援にしました。
「応援のイメージは東北応援!みたいな所からきたのだと思います。皆、安易に応援とか頑張ろうとか使いすぎな気がします。頑張ろう東北とかいつまで東北の人は頑張らなあかんのかって思ったりしますね。日本語は大きく切り取れば同じ意味でも、ささいな気遣いで受け取り方がかなり違って来るので気お付けています。」
そして最後になりました。
肝心な惣菜なのですが
現在はめはり寿司とはや寿司しかありません。
惣菜で普段取扱っている物だとこの2つしかありませんでした。
一応紀州梅干しおにぎりもあったのですが
業者から取れなくなってしまっているらしく
今は2商品で頑張っています。
ですが商品開発などもやっており
しらすと梅ご飯なんかも開発中なので5月になれば
続々と商品が出ると思います。
バイヤーの方も前向きに和歌山の料理や食材で作った惣菜を検討して頂いているので
ご飯もの以外も出そろうと思います。
「スーパーマーケットなので、あんまり高いとお客さんが買ってくれないし、しかも地元の物だから余計に難しい。一気に買うから値段交渉で安く値切れるけど売れない商品を仕入れても意味がない(リスク)。だから時間がかかるのは仕方ない所。」
こう言った企画をしてもらうにあたり
売上も大事になってきます。
売上が低く廃棄なんかが多く出ればエバーグリーンさんも商売ですから
この企画じたい止めてしまうかもしれません。
なのでもしよろしければ
こう言った活動をしている事をSNSなどで拡散してもらえれば幸いです。
地元の物を地元で消費する。
そうすることで地元経済を支えていけたらなと思っています。
「次回の記事では細かい問題点や改善点なんかをまとめたいと思います。」